逆境からたくさん学べる子に

小学生対象の「コミュニケーション能力プログラム」(各コース全10回、隔週)第二期生、近日募集開始します!
 WonderfulKidsは、子どもたちの考える力を伸ばし、「生きる力」を伸ばすスクールです。
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皆さま、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

お正月はどのように過ごされましたか。

私は今日から完璧に仕事モードに入りました。我が家の子どもたちも、学校と保育園にそれぞれ復帰です。

小3の娘は宿題の書き初めを大事そうに持って出かけました。

その書き初めを見て思ったのが…今日のタイトルです。

いきなりですが、私は根っからの不器用人間です。利き手じゃないとジャンケンすら満足にできません(頭で「グー」と思っているのに「パー」が出ます)。テイクアウト用のコーヒーのカップを(利き手ではない)左手で持つとカップが多いに揺れて、中身のコーヒーがどんどんこぼれていく始末。

器用さが求められる作業は子どもの頃から特に不得意で、人並みにトランプをきったり口笛を吹くのも大チャレンジでしたし、お裁縫なんてもってのほか。縄跳びも血のにじむような努力をした記憶があります。今となっては英語や「考えること」を人様に教えていますが、英語も考えることも、泥臭ーい努力を重ねた結果なんです(泥臭さが最近少々薄れていますが、努力はまだまだ一生続きます)。

人並みレベルになるためには、人の100倍努力しなくちゃいけない、というのが私の人生の「掟」なのですが…

ひるがえって、うちの娘。器用なんです。

お習字でも運動でも、ちょっとやればすぐできる(ように少なくとも親の目には映ります)。うらやましいなぁ、私に似なくてよかったなぁ、とずっと思っていたのですが、娘の書き初めを見た時に、ふと年末のことを思い出しました。

それは、娘がおせち料理の準備のために里芋の皮をむいていた時のこと。

里芋は娘の大好物で、かつて皮をむいた時にはけっこうスルスルとむけたのですが、年末のものはそうは行きませんでした。量もいっぱいあるし、皮がかなり固く、娘はめずらしく悲壮感すら漂わせ、全意識を集中させて必死にむいていました。ふと顔を見ると、目は涙目…がんばれ、と心の中で応援しつつ、私は手も口も出しませんでした。

30分以上たって、皮むきもようやく終了。でも本人はその出来具合に納得がいっていない様子。「あんまりきれいにできなかった…」とやるせなさと疲労感でいっぱいの顔をして言ってきました。

よく最後までがんばったね、と娘をほめながら、器用で何でもある程度こなしてしまう娘は、こういう状況に(私とは違って)あまり慣れていないのかもしれないな、と思ったものです。

私は、どんなにがんばっても人並みになれないことがある、ということを、子どもの頃からいやというほど肌で感じてきました。と同時に、どうにかして「人並み」になろうとする過程で、工夫することや自分で方法を考えることや耐えること、そしてその他のたくさんの大事なことを学びました。

娘には、「がんばってもうまくできないこともある。でも、そこからものすごいことが学べる」ということをもっと経験してほしいと思っています。逆境も「教育」ですから。

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