「人生を主体的に生きていくための、クリティカル・シンキング」開催

Wonderful☆Kidsは、子どもたちの考える力を伸ばし、「生きる力」を伸ばすスクールです!
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こんにちは。Wonderful☆Kids の狩野みきです。

日頃からこのブログでも「考えることは、日常を生きていくための大事な力」と力説(?)していますが、その集大成とも言えるワークショップを7月に都内で開催することが決定しました!

題して「人生を主体的に生きていくための、クリティカル・シンキング」。

「ビジネスに勝つための」クリティカル・シンキングではなく、自分の人生を舵取りするためのクリティカル・シンキング、がテーマ。大人の方が対象です。詳細はこちら

このワークショップを主催して下さるのは、アインシュタイン博士を提唱者とするNPO法人世界連邦21世紀フォーラムさん。「学び」と「対話」を通じて、世界平和について共に考え、それを実現すること—を目標に、様々な活動を繰り広げていらっしゃいます。

私のレッスンや講座はいつもそうですが、7月のこちらのワークショップも、参加下さる皆さんと「対話」しながら、「生きるための考える力とは何か」ということについて考えていきたいと思っています。

ディスカッションや対話をすることが、いかに互いの考えを深めるか—これは、私が日々実感していることです。一例を挙げますと…

先日、大学でのクリティカル・シンキングの授業で「意見」と「事実」の違いについて話をしていた時のことです(意見と事実を区別することは、クリティカル・シンキングの基本なのです)。

色々な例を出して、学生たちに「これは意見/事実、どっち?」と尋ねました。「ミッキーマウスは人気者だ」「ニンジンはビタミンが豊富だ」などなど。「事実」は「証拠」を伴うものなので、この2文はいずれも「事実」と判断できるのでは、というところに話が落ち着きかけたところ…

ひとりの学生が「この2文を否定文にした場合、たとえば『ニンジンはビタミンが豊富じゃない』と言った場合は『間違った事実』になりますか、それとも『意見』になりますか」と聞いてきました。

否定文にした場合、という問いかけにハッとさせられました。想定外だったからです。

そこで、皆でさらにディスカッションすることになりました。そもそも「間違った事実」って何?「事実」と私たちが認識しているものの「反対」にあるのは「反事実」ではなく「意見」なのでは?「事実」とは「大方の人が賛同しているもの」という側面があって、それに挑むことは「(少数)意見」として片付けられることが多いのでは、などなど…

このような質問や疑問、そして、そこから生まれる対話は、考えを深めるための重要な「糧」です。思いがけない質問や意見が肥やしとなり、視点が増え、考えが深まる。それこそが「考えること」の醍醐味だと思います。

7月のワークショップでも、皆さんの意見を糧に皆で考える「考えるというライブ」感を味わっていただければ、と思っています。

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