考えることが、自信につながる、という話

Wonderful☆Kidsは、子どもたちの考える力を伸ばし、「生きる力」を伸ばすスクールです!

お知らせ
先日、TEDxTeachers(アメリカのTEDが手がけた、初の教育関連イベント)にて、狩野が Wonderful☆Kids についてプレゼンを行ないました。その時のプレゼン動画は近日TED公式HPにアップされる予定です!
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こんにちは。Wonderful☆Kids の狩野みきです。

このブログの前回の記事(ドラえもんと福山雅治さんの歌について)を読んで下さった方が「自信のある人を育てるためにはどうすればいいのですか」という質問を寄せて下さいました(ありがとうございます!)。

今日は、じっくり考えることがいかに自信につながるか、ということを私自身の経験もふまえて考えてみたいと思います。

「じっくり考えるクセがつくと自信がつく、だって、自分で一生懸命考えたことだから、そういう考えって大切に思えるし、自信をもって言えるし」

これは、以前、考えるのが大好きな娘(小2)が言ってくれたことですが、考えるという行為がもたらしてくれる「自信」には、まずは「一生懸命考えた自分ってすごい、そして、そういう意見には自信が持てる」という側面があると思います。

話はいきなり飛びますが、私は大学時代、陸上部のマネージャーをしていました。(まるで役に立たないマネージャーで…元部員の皆さま、本当にゴメンナサイ!)

入部して間もないある日、私が練習時間中に部員の男子とおしゃべりしてケラケラと笑っていたら、先輩に「グラウンドで歯は見せちゃダメ、笑わないで」とたしなめられました。

えーっっ!?歯を見せないって、大きな口も開けちゃいけないってこと?と心の中でツッコミを入れつつ、ビックリしました。「どうして歯を見せちゃいけないんですか?」と聞ける雰囲気などではありません。神聖なるグラウンドでは「笑い」は禁物なんだ、ととりあえず自分の中で消化したものの…

なぜ「練習」と「笑い」が共存してはいけないのか、やはり納得が行きません。でも、納得が行かないのは、「私が未熟者で場をわきまえないからだ、私がダメだからだ」と思っていました。

こんな受けとり方をしていたのでは、自信は身につくわけがないですよね。

個人差こそあれ、人間は、見聞きしたことを何でも100%「大納得!」とうなずきつつ消化しているわけではないと思います。大納得できない状況は色々あって、例えば…

聞きとれなかったけど、なんて言ったのかな?どういう意味であの人は○○って言ったの?この言葉、どういう意味?なんでそういう理屈になるのかな?何かピンと来ないなぁ、なんでだろう?

頭の中には色々な種類の「?」、または、漠然と「?」だけが浮かぶこともあると思います。

考えるということは、自分の頭の中の「?」を解決する作業だと思います。「?」を解決するためには、相手に質問するという方法がありますが、質問しづらい状況もありますよね。私の陸上部時代の経験のように。

もしもタイムマシンで大学時代の私に戻れたとしたら、私はあの先輩の発言を聞いた後に「なんで私は納得が行かないのかな」と、とことん考えると思います。

練習は一生懸命して、ひと息入れる時は他の部員と談笑したっていいはず→なぜ談笑したっていいの?→笑いが、練習へのエネルギーをくれると思うから→笑いはそんなに大事?…という具合に考えるわけです。

こういう考えプロセスを経ると、例えば、私にとっては「笑う」ということがいかに大事か、ということがわかり、「私」という存在の拠り所が見えてきますし、私は私できちんと意見を持っている、ということも確認できます。それが全て「『私がダメだからだ』なんてことはない」という自信につながっていくと思うのです。

そして、こうやって考えていくうちに、先輩ももしかしたら本当はあんなこと言いたくなかったのでは…と思えるようになるから不思議です。

考えることと「思いやる力」との関係は、また次回、書きたいと思います。

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