月別アーカイブ: 2013年12月

「自分で考える力の授業」が「就活に効く本」に選ばれました!

 東洋経済オンラインに、「大人と議論できる10歳は、どう育ったか?」というインタビュー記事が掲載されました。
 拙著『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業』、9刷となりました。台湾版も、近日中に刊行されます。皆さまに、心より、感謝です。
 グローバル水準に見合った作文を目指す「作文塾」(小学3-6年生対象)にご関心をお持ち下さっている皆さま、どうもありがとうございます。来年に入りましたら、2期生を募集する予定です。
 WonderfulKidsは、子どもたちの考える力・伝える力を伸ばすスクールです。
—————————————————————————————————————————————

こんにちは。Wonderful Kidsの狩野みきです。

拙著『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業』が、マイナビ就職情報誌の「就活スタート号」にて、「いま読むべきビジネス書」に選ばれました(写真左下にあります…このページのレイアウト、本をおいしく食べてもらえそうで、気に入っています)!

1209就活スタート号

この号のタイトルは、「考える すべての就活生に。」

就活生はもちろん、若い人にはもっともっと考えてもらいたいです(若くない人は考えなくてよい、という意味ではもちろんないです…)。

考えるのは、仕事のためだけじゃありません。考えることは、必ず自信につながっていくはずです。

若い人がもっと自信に満ちて、輝いていく。そのために拙著が少しでも役に立てるのなら、こんなに嬉しいことはありません。

コメントはこのサイト上のコメント・ボックス、あるいは、Wonderful☆Kidsのフェイスブックページにお寄せ下さるとたいへん嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

12歳で結婚するタンザニアの女の子

東洋経済オンラインに、「大人と議論できる10歳は、どう育ったか?」というインタビュー記事が掲載されました!
拙著『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業』、9刷となりました。台湾版も、近日中に刊行されます。皆さまに、心より、感謝です。
 グローバル水準に見合った作文を目指す「作文塾」(小学3-6年生対象)にご関心をお持ち下さっている皆さま、どうもありがとうございます。来年に入りましたら、2期生を募集する予定です。
 WonderfulKidsは、子どもたちの考える力・伝える力を伸ばすスクールです。
——————————————————————————————————————————————

こんにちは。Wonderful Kidsの狩野みきです。

急に寒くなってきましたね。皆さん、お元気ですか。

この間の日曜は、子どもたちを連れて、日頃お世話になっているIWCさんのホリデーパーティーに出かけてきました。

エジプトの民族舞踊・タンヌーラや、フィンランドやアルゼンチンの子ども向けのワークショップなど、今年も盛りだくさんなパーティー。

私が、「考えること」「伝えること」を教えている子どもたちによるプレゼンもありました!

教え子たちは、100人のお客さんの前でプレゼン。発表前には、「どうすれば、ボクたち・私たちの思いがみんなに伝わるか」と、私も一緒になって、作戦会議。子どもたちはかなり緊張もしていましたが、堂々とプレゼンを終了しました。子どもたちのがんばりが伝わってきて、思わず泣いてしまった…

そして、タイトルにも書いた、「12歳で結婚するタンザニアの女の子」の話。

IWCさんのパーティーでは毎回、子どもたちがワークショップなどで楽しんでいる間、大人向けのセッションが開かれるのですが、今回は、国際協力NGOジョイセフの広報、小野美智代さんが、『世界女の子白書』が生まれた経緯を話して下さいました。小野さんは、いつもおしゃれでパワフルな、敬愛する友人でもあります。

この本は、恋愛や結婚など、日本では「当たり前」と思われている「女の子の常識」が、世界ではどこまで当たり前なのか…ということをじっくりと考えさせてくれる、すごい本です。

そして、小野さんの話も、すごかった。

タンザニアのある地域では、女の子が12、3歳で結婚することも珍しくないそうです。貧しい家庭に育った女の子は、特に早いうちにお嫁に行くのだとか。

なぜかというと、女の子が嫁ぐと、嫁ぎ先から女の子の実家に牛が贈られるのですが、女の子が若ければ若いほど、(価値が高いということなの!?)牛をたくさんもらえる、とのこと。

小野さんは、この他にも、この地域の女性には「産む・産まない」を決める権利がないこと、そして、「結婚の儀式」としての夜這の話もして下さったのですが、「タンザニアの女性たちに、『あなたの人生でしょう!?自分で決めなくていいの?それで本当にいいの!?』と尋ねると、『母も祖母もそうやって結婚してきましたから、別に自分がかわいそうだとは思わない』との答えが返ってくる」とおっしゃっていました。

そうなんだ……

と頭をガツンと殴られた気分。そして、疑問がフツフツと湧いてきました。

多様性を尊重するって、結局はどういうことなんだろう?って。

タンザニアの女性たちが、もしも先進国の「常識」—女性が(基本的には)自分で自分の人生を選択できるということ—を知ったら、自分たちのことを「かわいそう」と思うのでしょうか。それとも、「私たちは私たち」と肯定感を持つのでしょうか。

そもそも、こういう女性たちに「先進国の常識」を知らせる必要があるのでしょうか。知ることによって、もしも「自分はかわいそう」と思ってしまうようなら、情報が彼女たちの耳に届かないように、誰かが守ってあげるべきなのでしょうか。幸せの定義は人それぞれ。でも、「自分の人生を選択できる」ということを、誰かが(たとえば先進国が)押しつけて「ほら、これがハッピーってもんだよ」と言うべきなのでしょうか、それとも…

私が「考える力」を教えている小学生たちに、この問題をぶつけてみました(「夜這」の部分はもちろん、カット)。

すると、10歳の女の子が、「色々なやり方があるからこそ、世界は今までバランスがとれてきたのだとしたら、そのバランスを壊さないようにすることも大事なのかなあ」と言ってきました。

子どもたちの意見には、いつもハッとさせられるのですが、その女の子が言うには…

「世界のバランスをね、平均台のイメージで考えてみたの。今までは平均台をちゃんと渡ることができたのに、タンザニアの人たちに、『あなたたちのやり方は間違っている!新しいやり方でこれからはやりなさい』って言ったら、平均台の一部が変わっちゃうでしょう。そうなったらバランス崩して、渡れなくなる。そうなったら、困ると思う」

グローバル時代は、多様性を理解し、尊重する時代、のはずです。でも、「尊重」の定義って何なのでしょう。どこまでどう尊重することが、地球という村への貢献になるのでしょうか。

コメントはこのサイト上のコメント・ボックス、あるいは、Wonderful☆Kidsのフェイスブックページにお寄せ下さるとたいへん嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。