月別アーカイブ: 2013年10月

ビジネス・ブレークスルー大学のお話

拙著『世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業』の裏話インタビューが、ウェブにて連載スタートしました。拙著、6刷となりました。皆さまに、心より、感謝です。
 グローバル水準に見合った作文を目指す「作文塾」(小学3-6年生対象)にご関心をお持ち下さっている皆さま、どうもありがとうございます。現在、週末クラスを検討中です。
 Wonderful☆Kidsは、子どもたちの考える力・伝える力を伸ばすスクールです。
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こんにちは。Wonderful Kidsの狩野みきです。

ビジネス・ブレークスルー大学(以下 BBT)という、ビジネスピープルを対象としたオンライン大学のオープンカレッジにて英語を教え始めて、3年が経ちました。

BBTで教え始めた当初は、色々と不安がありました。私は20年間、大学で教えては来たものの、常に教室内で目の前にいる学生を相手に授業をしてきたので…

ところが、BBTの講座は投稿ベース。受講生の「顔」が見えません。相手の顔が見えないと、こちらが誤解したまま授業を進める可能性が高くなります。ただでさえ鈍感な私!なのに、相手の顔が見えない状態で、きちんとした授業をすることができるのか。独りよがりの解説にならないか。どんなにモチベーションの高い受講生だって、疑問を抱えたままの状態が続けば、やる気がなくなるかもしれません。

少しでも受講生の「顔」が見たいと思って、始めた当初は受講生に何度もアンケートをとりました。全員の要望を聞けたとは思いませんが、それでも、教える側からは見えない、受講生の「本音」が聞けて、なるほど!と勉強になること、しきり…おかげで、私の中に、「教わる側」という視点が増えたと思います。

社会人の人たちは、(当たり前ですが)現役の大学生とは違うんですね。現役の大学生も一生懸命勉強するし、かわいいですが、究極的には、「先生、単位下さい」と顔に書いてあるというか…

一方、社会人の人たちは、忙しい中、あくまでも自分の責任で勉強している。私のような教師のことも、教えるという仕事をしている「同輩」と見なして下さるのか、どこかで、「先生、仕事は色々ありますけど、一緒にがんばりましょう」と応援して下さっている感じがあります。

色々と試行錯誤を続けてきましたが、最近、「おかげで勉強が好きになりました」「楽しんで勉強できました」と仰って下さる受講生の方が増えたように感じています(あれ、気のせい?)。

楽しみのないところに、学びはない。私の一貫したポリシーです。教える相手が社会人であっても、大学生であっても小学生であっても、このポリシーは、不動です。

生徒が上達したな、と感じる時に抱く、何とも言えない幸福感は、教師という職業の醍醐味だと思います。でも、その醍醐味がある分、かわいい教え子さんたちが卒業する時の寂しさもひとしお、です。

「楽しかったです」と言って卒業なさった方が、今日、また、お一人。嬉しさと寂しさでいっぱいです。

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