月別アーカイブ: 2013年6月

テレビの主題歌について、子どもと考えてみよう

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こんにちは。Wonderful Kidsの狩野みきです。

子どもとテレビ。どれだけ見せるのか、見せないのか。これについては皆さん、色々な考えをお持ちだと思います。

我が家は「テレビは時間を限って」派です。でも、その限られた時間内に子どもたちと一緒に見ていると、なんともおもしろいテレビ番組がたくさんあります。

私が今、いちばん気に入っているのが「仮面ライダー ウィザード」。

人は絶望すると、とんでもない怪物を生み出してしまう。だから、仮面ライダーが「最後の希望」となって、人々を絶望させないように一生懸命戦う…というのが一大テーマなのですが、これ、すごい「比喩」だと思いませんか。

人間は絶望すると、自分を傷つけるだけでなく、まわりも傷つけてしまう—まさにその通りですよね。そして、それを「仮面ライダー」という人気のヒーローを通して子どもたちに伝えるテレビってすごいなあ、と感心します。ストーリー展開もとてもよくできてるんです。「文学」と呼んでもいいぐらい。

それに、今の仮面ライダーの垢抜け感と言ったら、私が子どもの頃見ていた仮面ライダーとは、エラい違い…

あ、ついつい、仮面ライダー話に熱が入ってしまいました。

さて。子どもって、好きな番組の主題歌を覚えて、何度でも歌いたがりますよね。

ここでやっと、Wonderful Kidsならではの「考える」話です。

せっかく子どもが好きになった主題歌。これを味方につけて、子どもの「考える力」を深めてみませんか。

私はよく、テレビの主題歌の歌詞をめぐって、子どもたちと語り合います。

歌詞のどこの部分がいちばんすき?
それはどうして?

子どもたちとあれこれ語り合っていると、「おお、そうか!」という気づきがあったり、子どもの知られざる一面が見られたり。なかなかおもしろいですよ。

先日、我が家皆が大好きな「ゴーカイジャー」(海賊ヒーローのお話)の歌詞について語ったところ、息子が好きだと言ってきたのは「運命を奪い取れ」(理由は「かっこいいから」)、娘は「欲しけりゃ その手で つかめ」(「いちばん海賊らしさが出てると思うから」)。私が気に入っているのは「どんな星なき夜でも キズだらけで前進するんだ」(「勇気づけられて、泣けるから」)。

ところで、5歳ムスコ、「運命」って何だかわかってる?

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選択肢から選ぶ「個性」

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こんにちは。Wonderful Kidsの狩野みきです。

今日は、「個性」の話をしたいと思います。

個性は、一人一人違ってあたり前。「みんなちがって、みんないい」。人間の個性を、限られた枠の中にはめて分類することなんて…できませんよね。

でも、もしも、「あなたの個性は次の10コの選択肢の内、どれですか。選択肢以外の回答はしてはいけません」と言われたら…どうしますか。

なんだか暗い未来小説のような響きがしますが、つい先日、私はまさにこのような問いを突きつけられました。

小学生の娘を連れて、とあるイベントに申し込みに行ったときのことです。申し込み用紙には、「お子さんが得意とすること」を2つ書く欄がありました。「がんばること」など目に見えないものはNGで、「ダンス」などの目に見える得意技を書いて下さい、と注意書きにはありました。

うーん、何を書こうか、と娘と相談して、「開脚」「走るフォームがきれい」と書き入れました。そして、申し込み用紙を提出しに行くと、受付の女性がこう言うではありませんか…

「すみません、お嬢さんの得意なことは、こちらに該当するものがないので、『得意なこと』として登録できません」

は?

一瞬何を言われているのか、わかりませんでした。よくよく聞いてみると、「得意なこと」の項目にはもともと「回答例」がいくつかある、とのこと。その回答例に該当しない得意技は、「得意なこと」としては登録できない、と言うのです。

ちょっと待って下さい。得意なことは何ですか、と聞かれたから書いたのに、ウソをついているわけでもないのにそれが「認められない」ってどういうことですか?と私は親の欲目も手伝って、食い下がりました。

「うーん、でも、こちらに該当するものがないから、認められないんです」(それなら「以下の選択肢の中にお子さんの得意なものがあったら、選んで下さい」って書いてくれればいいのに…ブツブツ)

教育現場だけでなく、日本社会には色々なところに「正解主義」がはびこっているのは知っているつもりでした。ところが、こんなところにまで「正解」があろうとは。

得意なこと、つまり、個性の一部にも「正解というストライクゾーン」があって、そのゾーンを外れたものは「不可」とされるなんて。

そんなの納得できないよ…と後日、会社で採用を担当している友人に話をしました。すると、友人がこんなことを教えてくれました。

「履歴書に書いてくる『特技』も基本的にはパターン化してるよ。就職に勝つための対策なのかもしれないけど、履歴書を何百通も見てるとね、『特技』『アピールポイント』があまりに似通っていて、『あなたたち、みんな同じ人でしょう?』って言いたくなる」

個性って…何なんでしょう。

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