月別アーカイブ: 2012年9月

テレビアニメにも「考える力」が登場!?

「子どもの考える力」を引き出すためのセミナーを実施します!題して「子どもたちの絆とを深める、心と脳の使い方 〜クリティカル・シンキング〜」。幼児教育関係者の方が対象です。詳細・お申し込みは、こちらです。
 Wonderful☆Kidsは、子どもたちの考える力を伸ばし、「生きる力」を伸ばすスクールです!
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こんにちは。Wonderful☆Kids の狩野みきです。

どうやらやっと秋めいてきたようですね。

大人も子どもも夏の疲れが出る時期のようで、我が家の4歳息子も少々バテ気味です。季節の変わり目、皆さまどうぞお身体おいとい下さいね。

夏より執筆している「考え抜くための教科書(仮)」(日本実業出版社より来年刊行予定)は、着実に執筆が進んでいます。応援して下さっている皆さま、どうもありがとうございます!毎日うんうん考え抜いて、自分の考えがさらに深まっていくのが嬉しい反面、あまりに考え過ぎてどっと疲れることもあり…でも、来年には皆さまに手に取っていただけるよう、がんばっています!

ところで、「プリキュア」ってご存知ですか。

2004年にスタートしたテレビアニメで、プリキュアという女の子のヒロインたちが悪者相手に果敢に戦う、という内容です。毎週日曜の朝放映されているのですが、1年ごとに「プリキュア」もメンバーが入れ替わり、今放映されている「スマイルプリキュア」は9代目。3-6歳ぐらいの女の子たちには絶大な人気があるんですよ。

そのプリキュアですが、うちの子どもたちは(なぜか息子まで)大好きで、初代から当代プリキュアまで、全部見ています。私もおかげでプリキュアにはすっかり詳しくなりました。主題歌も歌えますよ〜(笑)。

なぜ急にこんな話を書くかと言いますと…どうやら、プリキュアに最近「新風」が吹いているようなのです。

その新風とは、「考える力」。

初代から8代目までは、プリキュアの扱うテーマは主に「友情」「希望」「夢」で、そこに「考える力」の余地はほとんどなかったように思えます。

ところが、今の9代目の「スマイル・プリキュア」は違うんです。もちろん、「友情」などは相変わらずの大テーマですが、そこに「考える力」が加味されている感じです。

「なんで勉強するの?」「自分がいちばん好きなものだもの、どうしてそんなに好きなのか、理由を考えなきゃ」「いちばん大事なものって何?」などの問題をめぐって、主人公たちが一生懸命考えるエピソードがいくつか登場するのです。

「自分で考えて、自分で決めなきゃダメだよ!」「一生懸命考えたおかげで、何が大切なのかわかった」などのセリフもよくよく出てきます。

これって、Wonderful Kidsのレッスンそのもの!? と目を疑ったことが何度かありました。

子どもにもっと考える力を、と訴え続けている私ですが、その必要性を感じている方がアニメ制作の分野にもいらっしゃるような気がして、同志を得たようで(勝手に)心強く思っています。

考える力、と言うと硬く小難しく響くかもしれませんが、子どもたちの自信と思いやりと生きる力を育んでくれる大事なパワー、それが「考える力」だと思うのです。

一生懸命考えて自分なりの答えを出すことが、自信につながること。友だちとけんかした時に、自分だけが正しいと思わずに相手の立場になって考えること。「どうしよう!」と困った時に、自分で考えてみること。

全て、子どもたちが生きていく上で大事なことです。友情を育み、夢や希望を追い求めていく際にも「考える力」は当然必要なのですよね。

日本の子どもたちがもっと「考える力」をあたり前のように感じる時代が来てくれますように、と願いつつ、Wonderful Kidsはこれからもがんばってまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

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子どもたちと物語を味わう、ということ

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こんにちは。Wonderful☆Kids の狩野みきです。

そろそろお彼岸ですね。暑かった夏も、あと少しで終わり…となってくれるでしょうか。

さて、Wonderful☆Kids では、夏前から小学生たちと「古事記」を読んでいます。「古事記」を物語として読んでいるのですが、日本の神さまたちの抱腹絶倒のお話に、子どもたちも参観なさっているお母様方も大笑いすることも多く…

「古事記」のお話を読んだ後は、いつも皆でじっくり考えます。

日本の国語の読解問題には時々「この時主人公はどのような気持ちだったでしょうか、10文字以内で答えなさい」といった設問があって、なんとそういう設問にまで「正解」があることが多いのですが、Wonderful☆Kids ではそのような「正解付き」の問題を解くことはまずありません。

登場人物の気持ちでも、日本の古代にまつわる事でも、とにかく一人一人が一生懸命考える。そして、皆で考えたことをシェアして「そうかぁ、そういう考えもあるね」と認めたり、他の人の考えをもとに話し合ったりしています。

最近子どもたちによく問いかけるのが「○○っていう神さまって、どういう性格だと思う?」という質問。

この間は、アマテラス(天照大神)について子どもたちに尋ねてみました。

アマテラスは、弟が自分の国を攻めにきたと思って武装したり、岩戸に隠れたり、領土を拡大しようと奮闘したり、エピソードには事欠かない神さまなので、「どんな性格か」という問題を考えるにはうってつけなのです。

「強い人」「好奇心が強い」などの答えが子どもたちからは出ます。その中で特に印象に残ったのが、「アマテラスは、恐怖心のある人だと思う」という意見。

え? と一瞬びっくりしました。私にしてみれば、アマテラスという神さまは「恐怖心」とは縁遠い人、というイメージだったからです。

その子に、どうして?と尋ねてみると…

「だって、弟が攻めてくると勝手に思ってすぐ武装したり、岩に隠れてイヤなものを見ないでおこうとしたりしてるでしょ。領土を広げようとしたのは、この先この国はどうなるのか、って心配だったからだと思う。先のことを考える人。先のことを考えるのは、怖いっていう気持ちがあるんじゃないかな」。

すばらしい「解釈」ですよね、聞いていて感動しました。一生懸命考えてくれた、ということも嬉しかったですし。

子どもたちには、色々な物語をたくさん読んでもらいたいと思っています。

Wonderful☆Kids では「自分以外の視点を持つこと」を重視していますが、自分以外の視点、つまり、自分とは違う立場に立って考える時に必要になってくるのが、想像力です。物語は、そのような想像力をも育ててくれますよね。

そして、色々な物語を読んで「ボクはこう思うな」「私はこんな風に感じる」ということを「正解」という制約なしに、じっくりと考えてもらいたいのです。それが、物語つまり文学を味わうということだと思いますから。

子どもたちとの、文学の時間。今週も楽しみです!

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