月別アーカイブ: 2012年7月

「考える子ども」を育てるために、親ができること

 Wonderful☆Kidsは、子どもたちの考える力を伸ばし、「生きる力」を伸ばすスクールです!
 9月開講の「ママのためのクリティカル・シンキング講座」(全10回)の申し込みが始まりました。(詳細・申し込みはこちらのページの下部にございます)
 「人生を主体的に生きるための、クリティカル・シンキング」(7/21)のご案内・お申し込みはこちら
☆ new! 7/29(日)にワークショップ型説明会を開催します。詳しくは、このページの終わりの方、またはこちら(ページ中央部にご案内がございます)をご覧下さい。

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こんにちは。Wonderful☆Kids の狩野みきです。

最近、「我が子には、まわりに流されずに自分の頭できちんと考えられる人間に育ってほしい」というお父さん、お母さんが増えているようです。

今なぜ、子どもたちの「考える力」なのでしょうか。

私は、まわりに流されずに自分の頭できちんと考える力、つまり主体的に考える力は「自分で人生を切り開く力」すなわち「生きる力」だ、と考えています。そして、そのような「生きる力」は、不確定要素がますます増えていくこれからの社会において、親が子どもに残してあげられる、いちばんの財産なのではないか、と思うのです。

どうすればうちの子は「考える子ども」になってくれるのでしょうか、というご質問をよく受けます。どのような考え方をすればいいのか、という実際の内容については Wonderful☆Kids で指導することができます。でも、私は、「考える子ども」を育てるにあたっていちばん影響力があるのは、実は家庭だと思うのです。なぜかと言いますと…

考えるという行為はクセのようなものです。自転車のこぎ方などとは違って、一度身につけたら忘れない、放っておいてもいつでも実践できるスキルとは違います。普段から考えるクセをつけておくからこそ、「いざ」という難問にぶつかった時にじっくりと考えて納得のいく答えが出せる、というものだと思うのです。

子どもが何かをクセとして習慣化する。そのいちばんの「源」になっているのはお母さん(あるいはお父さん)だと思いませんか。

人は、親が態度で日々示すことの多くを「当たりまえのこと」として習得していきます。例えば、挨拶の仕方。ちょっとした言葉遣い、物事の優先順位のつけ方。私などは、親がそうめんの薬味に何を添えていたか、ということも未だに「当たりまえのこと」として自分の中に残っています。

だからこそ、我が子に「考える人」に育ってほしいのであれば、親が考えるという行為を「当たりまえの習慣」として見せてあげるべきだと思うのです。

親が「なんでかなぁ」と日々つぶやくだけでも、子どもは「なんでかなぁ」と考えることは当たりまえのことなんだ、と思ってマネをしてくるはずです(「なんでかなぁ」は考えることの第一歩、ですから)。

尚、7月29日(日)に「考えるってすばらしい! 〜考えることが子どもに自信と思いやりをもたらすのは、なぜ?〜」と題した、ワークショップ型説明会を開催します。考える子どもを育てるためにご家庭で即実践できること、また、Wonderful☆Kidsのプログラムに参加している子どもたちの成長ぶり、そして、私の理念などをお話させていただく予定です。単なる説明会ではなく、お母さん、お父さんにも「考えるクセ」をつけていただくための「ワークショップ型説明会」。詳細はこちらです(ご案内はリンク先ページの中央部分にあります。Wonderful☆Kidsがプログラムを提供させていただいている、財団IWCJさんとの共催です)。

お暑い中ではありますが、一人でも多くの方にお目にかかることができますよう、お待ちしています!

コメントはこのサイト上のコメント・ボックス、あるいは、Wonderful☆Kidsのフェイスブックページに寄せていただけるとたいへん嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします。

もうすぐ、1st anniversary!

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 「ボクたち、ワタシたちだってかんがえるよ!〜年中・年長さん向けの<考える>プログラム〜」はおかげさまで定員に満ちたため、申し込みを締め切らせていただきました。第2弾も企画しておりますので、ご期待下さい。
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こんにちは。Wonderful☆Kids の狩野みきです。

Wonderful☆Kidsを立ち上げて、そろそろ1年になります。

立ち上げる前には長い長い「あたため期」があったのですが、その原点とも言えるのが、このサイトのいちばん上にいつも載せている絵です。

携帯ではこのトップの絵が表示されないので、携帯でこのサイトをご覧下さっている方のためにも、この絵のオリジナル・バージョンをお見せしますと…

娘(小3)がまだ年長さんだった時にいわゆる「お受験塾」のトライアルに連れて行ったのですが、その時に出された問題に使われていたのが、こんな感じの絵でした。

このバスと車の「違い」を答えなさい、というのが問題だったのですが、娘は「バスの方は四角い感じ、車の方は丸い感じ」と答えました。ところが、これは「不正解」。正解は「両者の機能・素材に言及したもののみ」と教わりました。

普通に考えれば「正解」になり得るものまで「不正解」と言われることに、一種の憤りすら感じました。それまでも感じていた、日本の「正解主義」。その一端を見たような気もしました。

決められた正解を求めながら勉強すること自体が悪い、と言っているわけではないのです。1+1の答えは「3」では困ります。でも、多様な答えがあり得る問題まで「正解は1つ」と言われてしまうと、子どもはいずれ自分の答えに自信を失ったり、考え・学ぶ喜びを感じなくなってしまうのではないか、と危惧したのです。

子どもたち一人一人の「自慢の答え」をとにかく受け入れてやれる場を作ってやりたい—最初はその一心でした。どんな答えだって、一生懸命考えればOK!自信を持って言ってみよう、何でも聞くよ、という場を提供したかったのです。

しかし、どうすればそのような場を作ることができるのか。意見を言う場が「考えることって楽しい!」と気づくことのできる場になったら、もっとすばらしいのではないか。もしかしたら、20年間大学で教えて来た「考えること」を子ども向けにアレンジできるかもしれない。そもそも、子どもたちに「考える力」を育んでほしいのはなぜ?—模索し、考え続ける毎日でした(私は今も「考えること」についていつも考えていますが…)。

そして行き着いたのが、Wonderful☆Kidsの「考える」プログラムです。みんなで意見を出し合って、話し合って、自分たちだけの「答え」を見つける。プログラムに参加している子どもたちを見ていると、「考える」という名の冒険の旅に出ているように思えます。発見して、ワクワクして、開拓して…迷ったらお互い助け合って、また前に進む。自分たちの自慢の答えにたどりついた時の子どもたちの笑顔は、キラキラと輝いています。

Wonderful☆Kidsのプログラムに参加している子どもたちのお母さま方からは、「うちの子は、自分の言葉で考えを伝えることの楽しさを実感してきているようです」「学校の授業でも以前よりもずっと発言するようになりました」などの嬉しいコメントをいただくことも増えました。Wonderful☆Kidsを始めて良かった、そして、ご理解いただいて本当にありがたい、と心より思う毎日です。

この1年、色々な方から励ましと応援、ご助言をいただいてWonderful☆Kidsは成長してきました。皆さまの温かいご支援とご理解、本当にありがとうございます。そして、いつもすてきな「答え」と笑顔と発見を私にプレゼントしてくれる、すばらしい子どもたち、どうもありがとう。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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